2009年06月30日

アメリカ下院で、排出量取引を盛り込んだ温暖化対策法案が可決

 昨日、日本で最初の温室効果ガスの総量削減義務と排出量取引制度の導入となる、東京都の制度説明会に行ってきました。その中で、挨拶した大野 都市地球環境部長は、「ちょうど先週の金曜日に、アメリカの下院で、削減義務と排出量取引の法案が通過した」と話をされました。そして、日本では、一歩で遅れることになっているわけですが、「東京都は、世界に誇れる環境都市として、この排出量取引制度に取り組みたい」と挨拶されました。日本政府は遅れてるから、東京都が先立って、こうした制度を始めます!ということをアピールしているように感じました。

 さて、その話題にもなったアメリカの状況をご紹介しましょう。
 先週金曜日、アメリカの下院で排出量取引制度の導入を盛り込んだ温暖化対策法案(ワックスマン・マーキー法案)が可決しました。
 記事よると『ただ上院での審議は難航が予想され、政権と民主党が目指す年内の法案成立は微妙な情勢だ。』(記事より引用)ということですが、12月にコペンハーゲンで開かれるCOP15までの成立をめざしているわけです。
 採決の結果も、賛成219・反対212の僅差で、アメリカ全体がこの制度の導入に賛成しているとは言いがたい状況のようですが、オバマ政権の最重要課題と位置づけられており、今後の動向に注目ですね。

 この法案に盛り込まれた削減目標を見てみましょう。『法案では2020年までの温暖化ガスの削減目標について、(中略)発電所や工場など主要な排出源で05年比で17%と設定。米国全体では20%をめざしており、オバマ米大統領が予算教書で示した14%よりも厳しい目標とした。』(記事より引用)
 先日麻生首相が発表した日本の中期目標は、2005年比で15%ですから、それを上回る量になりますね。日本は既に省エネが進んでいるから!という反論もでてきますので、数字についてはこれくらいにしましょう。

 アメリカで排出量取引制度が導入されれば、EUは既に導入済みということで、日本は取り残される形になります。昨年から、日本政府も「排出量取引の国内統合市場の試行的実施」を始めていますが、自主参加で削減の義務も無し。世界から見ると、日本はどのように見られるのでしょうね。来年から始まる東京都の制度の動きも見ながら、日本全体での本格導入の話も出てくるのでしょうか・・。

<参考記事>
温暖化ガス、米下院「05年比17%削減」 法案可決
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090627AT3K2700A27062009.html
(2009/6/27 日本経済新聞)




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2009年06月21日

エコカー:水素自動車、イギリスで商品化へ

 エコカーといえば、日本では、プリウス(トヨタ)とインサイト(ホンダ)のハイブリッドカーが売れに売れているようですね。また、三菱自動車は、電気自動車「i-MiEV」(アイミーブ)をまもなく法人向けに発売を開始するそうです。

 今回ご紹介したいのは、イギリスのリバーシンプル社が発表した、水素を燃料にして走る新型の水素自動車です。
 この新型水素自動車は、「リバーシンプル・アーバン・カー(Riversimple Urban Car)」。2人乗りで、最高速度は時速約80キロ。1回の水素供給で約320キロメートルの走行が可能だそうです。
 しかも、『二酸化炭素(CO2)排出量も1キロ当たり30グラムと、現在販売されているエコカーで最も低排出といわれる独フォルクスワーゲン(VW)の「ポロ・ブルーモーション」の排出量の25%程度という超エコ車だ。』(NNAの記事より引用)

 今後、水素自動車や電気自動車が普及を始めると、インフラ面での整備が必要になりますね。ガソリンスタンドの変わりに、充電したり、水素を充填する場所が必要です。このあたりは、政府のバックアップも必要になってくるでしょう。現在のエコカー減税とか、エコポイントとか、安易なものではなくて、将来を見据えた真のエコ政策の実施が必要になってくると思います。

 それにしても、今後いろいろと登場してくるであろう新しいエコカー楽しみですね。

<参考記事>
【英国】リバーシンプル、水素燃料電池自動車を披露
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000012-nna-int
(2009/6/17 NNA)

超エコな新型水素自動車を発表、英リバーシンプル
(2009/6/17 AFPBBニュース)




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2009年06月16日

新たな温室効果ガスを発見 −マサチューセッツ工科大らの研究チーム

 3月の記事なので、少し時間がたってしまいましたが、ちょっと注目しておきたい記事がありました。

 アメリカのマサチューセッツ工科大らの研究チームは、燻蒸消毒や害虫駆除に使われるフッ化スルフリル(SO2F2)に温室効果があるという研究論文を発表しました。
 フッ化スルフリルは、農業や建設業において、害虫の防除を行う際に欠かせない燻蒸剤として、オゾン層破壊物質である臭化メチルの代替品として、導入されている物質だそうです。
 現時点のフッ化スルフリルの大気中濃度は、1.5ppt(pptは一兆分の一)とごくごくわずかなため、現時点では大きな影響はでていないそうですが、CO2の4800倍の温室効果があり、この物質が量産される前に食い止める必要があると警告されています。


 人類は、さまざまな研究を進めて、今まで自然界に存在しない物質を数多く生成しています。それらの物質は、我々の生活に役立つものも多いですが、こういった悪影響を与えるものものもあるわけです。利点ばかりに気をとられて、こうしたことを見逃していますと、結局人類は自分で首を絞めるようなことになりかねません。オゾン層の問題だって、温室効果の問題だって、こうした途中までは悪影響に気づかなかったから、問題になっているわけで、まだまだ人類は分からないことだらけだということを、覚えておく必要があると思います。


<参考記事>
米国の科学者ら、新たな温室効果ガスを確認
http://daily-ondanka.com/news/2009/20090325_1.html
(2009年03月25日 日刊 温暖化新聞)

新たに温室効果ガスに認定された「フッ化スルフリル」とは?
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090313_sulfuryl_fluoride/
(2009年03月13日 GIGAZINE)



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2009年06月10日

ダイキン:エコ活動を投稿する「エコ旅」キャンペーン

 空調機器メーカーのダイキンが「エコ旅」キャンペーンなるものを実施しています。

 ダイキンのエアコン「うるるとさらら」のキャラクター「ぴちょんくん」をモチーフとしたぴちょんくん号が3台、日本各地を回っています。ぴちょんくん号は、何をしているかというと、「エコ旅チケット」を配って、エコ活動の投稿を呼びかけているようです。
 今回のキャンペーンサイトでは、家庭におけるさまざまなエコ活動を投稿してもらい、投稿した人の中から、抽選で1100名にぴちょんくんグッズがプレゼントされるというものだそうです。


『ぴちょんくん号が行く!「エコ旅」キャンペーン』


 早速、サイトに行ってみると、グーグルマップ上に、ぴちょんくん号の現在地が表示され、その周囲にたくさんの「エコ活動」が葉っぱのマークになって投稿されています。葉っぱをいろいろクリックしていくと、新しいエコ活動が発見できるかもしれませんね。

 また、WEB限定のCMやぴちょんくん号のおもしろムービーも公開されています。おもしろムービー、ほんとに面白かったですよ。個人的には、「捕まえる」編がお勧め!

 ただ、ちょっとこのキャンペーンサイト、重たい気がします。私のPC環境との相性が悪いのかもしれません。 ながら見ではなくて、このサイトをじっくり見ようという意気込みでご覧になることをお勧めします!


 と、キャンペーンのことばかり書いてきましたが、エアコンは、冷蔵庫と並んで、家庭で多く電力を消費する機器です。エアコンを省エネタイプの「うるるとさらら」(!)に変えるだけでも、かなりの省エネになるはずです。エコポイント制度も始まりましたし、エアコンの購入を検討している方は、この機会に「うるるとさらら」いかがですか?

エコポイント対象 ダイキン「うるるとさらら」の一覧はこちら!
(楽天市場にジャンプします)






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[CyberBuzzのキャンペーン参加記事]
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2009年06月02日

地球温暖化:対策しないと毎年17兆円の被害増

 環境対策は、お金がかかるものなのか。このブログは、環境にも良くて経済的にも有利なことを「エコエコ」と表現して、そういったことを沢山見つけて行きたいという思いで、ブログのタイトルをつけました。環境と経済が両立することも沢山あって、そういうものはどんどん実践していけばいいじゃないかという考え方です。

 ただ、「エコエコ」なものだけで、すべてが解決するとは考えにくいかもしれません。
では、次にどう考えるのか? 

 それは、「今」環境対策にどれだけお金を使えば、「将来」どのくらいの価値になるのか。 逆に、「今」環境対策をしないと、「将来」どのくらいのお金が必要になるのか。

 日本の多くの研究機関が参加して、この「将来」どのくらいのお金が必要になるかを計算した研究結果が発表になりました。
 
 これから何も対策をとらないと、毎年17兆円の被害が出るといいます。日本だけでですよ。17兆円を使って対策をしたらどれだけのことができるでしょう?
 人類は、幸いこうした先のことが考えられる知恵があるわけですから、政府の皆さん、企業の皆さん、目先のことだけでなく、本当に将来のことを考えて、温暖化対策に取り組んでいってもらいたいと思います。


温暖化- 対策取らないと…国内損失、前世紀より17兆円増
(2009/5/29 毎日新聞)

-------- 以下、引用 ------
 温暖化対策を取らなければ、今世紀末(2090年代)の温暖化による国内の経済的損失は、1990年時点より少なくとも延べ17兆円増加するという研究結果を、国立環境研究所など国内14機関の研究チーム「温暖化影響総合予測プロジェクト」(代表、三村信男・茨城大教授)が公表した。三村教授は「ここ5〜10年のことだけを考えて対策を手控えると将来の被害が拡大する。次世代のことを考えて対策を取る必要がある」と話した。
 研究チームは、▽洪水による河川はんらん▽土砂災害▽ブナ林の減少▽砂浜喪失▽高潮▽熱中症による死亡−−について、温暖化の経済的影響を分析。温室効果ガス削減対策を取って、今世紀末の気温を産業革命前比2.1度上昇、2.9度上昇にとどめる場合と、対策を取らずに3.8度上昇する場合の3ケースで比較した。

 「3.8度上昇」では、洪水被害は8.3兆円増加。また、温暖化で海面が上昇、台風の強度も今世紀末に1990年の1.3倍になると想定すると、台風の被害を受けやすい西日本の高潮による浸水被害額は7.4兆円増、被害を受ける人口は44万人増になるという。また、熱中症による死亡の経済的損失は1192億円増となった。

 一方、「2.1度上昇」に抑えた場合、洪水被害は5.1兆円増。西日本の高潮被害は5.4兆円増と、いずれも「3.8度上昇」より2兆〜3兆円程度抑えられた。熱中症死亡の損失も半分以下の501億円増にとどまった。
 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は、2.1度上昇に抑えるために、先進国全体で2020年までに温室効果ガス25〜40%減、2050年までに80〜95%減という案を提示している。
-------- 引用終わり ------



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タグ:地球温暖化
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