割り箸については、既にこのブログでも取り上げたことがありますが、ここにも環境問題を考えるひとつの難しさが現れています。
割り箸をやめて、マイ箸を持とう!という動きが広まっています。これは、中国産の割り箸が今、日本で流通しているほとんど(確か90%以上)を占めている現状があり、中国では、割り箸の原料として林などから木の伐採が行われているからなのです。
なぜ国産の割り箸が使われていないかというと、それはコストの問題です。国産の割り箸は、中国産のものの数倍も高い値段になってしまっているからなのですね。
しかし、一方で、以下の記事のように、国産の割り箸の原料となる間伐材は、元々森を管理・育てるために、切ることが必要なものであって、間伐材を使った割り箸なら、森林伐採などの悪影響はありません。逆に、コスト面で割に合わず、間伐せずに放置されてしまう森が、日本には増えてしまっているのが現状ですね。単純に言うと、環境のためには、国産の割り箸を使ったほうがいい!ということなのです。
ん〜、エコエコの面では、やはりコスト高になってしまう国産の割り箸。政府の何らかのバックアップが必要ではないでしょうか。京都議定書の二酸化炭素削減目標には、適切に管理された森林を増やすことによる二酸化炭素の削減も盛り込んでいますが、これが目標に達しないという懸念もでてきているようです。
間伐材割りばし使用10年、国内林保護に効果…大学生協
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20071108ur01.htm
(2007年11月8日 読売新聞)
--------- 以下、引用 ---------
大学生協が、国産間伐材からできた割りばしの使用を進める活動を始めて10年目に入った。学生に、森林問題について考えさせる環境教育になっていると専門家も話す。
全国大学生活協同組合連合会(大学生協連、東京)が国産間伐材割りばしを一括購入して、大学食堂での使用をはじめたのは1998年9月。
(中略)
間伐材割りばしの使用は年々増え、昨年度は、全国59大学生協の食堂172店で、計約950万膳(ぜん)が使われた。
大学生協連・環境活動推進委員会委員で東京農工大学准教授の佐藤敬一さん(環境資源科学)は今年10月、この10年間の取り組みを「割り箸(ばし)が地域と地球を救う」(創森社)にまとめた。「身近な所にある割りばしは、環境教育の教材に適している」と話す。
国産間伐材割りばしの価格は1膳2〜3円で、中国産割りばしの2倍以上。だが、間伐材割りばしを使うことには様々な意義があると佐藤さんはいう。
まず、日本の森林を守ることにつながる。
採算が合わないため間伐が行われず、荒れたまま放置されている森林は多い。間伐材が割りばしなどとして売れるようになれば、間伐が進み、森林が適切に管理されるというわけだ。
また、塗りばしを洗って繰り返し使う場合と比べて、食堂の排水が少なくなる。使用済みの割りばしは、砕いてから板状に接着して、家具材などにリサイクルできる。
森林組合と協力して、割りばしの選別や袋詰めなどの作業に当たっている障害者の社会参加にも役立つ。大学生協連では2004年度から、埼玉県の障害者施設が製造した間伐材割りばしも購入している。
同ネットでは、こうした意義を、食堂内に掲示したり、チラシを配布したりして、学生に伝えている。
さらに、学生に間伐などを体験させる森林環境教育プログラム「森林(もり)の楽校(がっこう)」も、全国11か所で開催している。昨年度は、564人が参加し、うち3分の1は大学生。「間伐していない森がこんなに暗いとは」などの驚きの声が上がったという。
--------- 引用終わり ------------
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