今回もそんな技術をご紹介したいと思います。
青森エコサイクル産業協同組合では、青森県の特産のホタテとリンゴのゴミから凍結防止剤を生産する技術を開発し、すでに実用化に近い状態のようです。
現状の塩素系凍結防止剤は、路面を劣化させるだけでなく、沿道の植物への悪影響も問題になっていました。
14年も前から、ホタテの貝殻を原料にした凍結防止剤の開発に乗り出していたそうです。ホタテの貝殻から取り出したカルシウムとリンゴの搾りかすから取り出した酢酸。これを反応させて「酢酸カルシウム」を精製。
すでに、以下の記事のように実用化に向けた実験も行われたそうです。
【青森からの挑戦】(中)ホタテ貝殻 エコ商品に変身
(2008/5/17 MSN産経ニュース)
---- 以下、引用 ---------
リンゴの搾りかすの代わりに工業用酢酸を使い酢酸カルシウムを製造。15〜17年度の3年間、県、青森市、青森空港管理事務所の協力を得て、散布車で実際に路面にまき、試験を行った。すると「従来の塩素系凍結防止剤と同等の性能が得られた」(工藤さん)
昨年は同市が一冬に使用する凍結防止剤の3分の1に当たる約350トンを製造し、使用された。
---- 引用 終わり -----
従来の凍結防止剤に比べて6〜7割の割高感と、リンゴの搾りかすの有効利用が今後の課題だそうですが、ホタテ貝の加工工場から廃棄物として排出される年間4〜5万トンの貝殻を有効活用できるということで、うれしい限り。
そんな折、工業用の酢酸も原油高の影響で値上がりしており、リンゴ搾りかすのコストダウンと生産効率の改善が実現すれば、リンゴ側も実用化の可能性は高いそうですよ。
また、ホタテの貝殻は、他にもいろいろな用途に向けて、研究が行われているそうです。
------ 以下、引用 ------
ホタテ貝殻は焼成することによって水に溶け、水溶液は強アルカリ水になり、除菌、消臭効果が得られるという。こうした用途幅の広い貝殻焼成カルシウムの特性を利用し、他業者でもさまざまな商品を開発。同組合ではシックハウス症候群の原因であるホルムアルデヒドなどの吸着や、排水口、げた箱、玄関のにおい除去といった建築資材への応用、サプリメント、コンニャク、ラーメンのかん水など食品添加剤の開発にも力を入れている。
(中略)
■青森エコサイクル産業協同組合
平成14年1月、青森市と外ケ浜町のホタテ加工業者が設立。組合員はホタテ加工業者や販売会社、流通会社など12社。出資金は9300万円。主な事業はホタテ貝殻の共同販売や再資源化に向けての研究開発、非塩素系凍結防止剤や土壌改良材などの製造。(電)017・764・2131。
------- 引用終わり ----------
持続可能な社会では、こうした各地の特色を生かした様々な技術が発展してくる、そんな時代になるんじゃないでしょうか。今後も各地の技術に期待したいです。
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