2008年08月14日

偽善エコロジーの疑問 検証11〜13:生ゴミを堆肥にする・合成洗剤より石鹸を使う->危ない?

 エコプルのエコ本ランキングでもずっと首位をキープしている武田邦彦先生の『偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する』。その内容を読むと、環境・エコをテーマに大学院から6年余りを過ごしてきた私にとって、疑問符?がつくものが多い。残念ながら、データを集めてゆっくり検証する時間的な余裕はないため、私の今までの知識を元に、自分の考えを述べてみたい。
 私の意見に対して、反論するも良し、データを見つけて後押ししてくれるも良し。このブログでちょっと議論が深められれば、うれしい限り。

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さて、今日のテーマは、生ゴミを堆肥に、プラスチックのリサイクル、洗剤より石鹸の豪華?3本立てでお届けしましょう!

検証11:生ゴミを堆肥にする->武田先生の判定:危ない

<武田先生の主張>
・家庭ごみには、有害物質が混ざっている。例えば、電線の銅、電池にはカドミウム、蛍光灯には鉛や水銀。なので、生ゴミを堆肥にして使用すると、こうした有害物質が畑にまかれることになり、危険だ!

・そもそも、食品リサイクルより食べ残しを減らすことが大事!

・税金で儲けている人がいてけしからん!

<私の見解>
 相変わらず、最後は税金とか悪徳業者の話になるんですね。エコの話をしている本なのに、またここに落ち着くの?という気がしてしまいます。
 まぁ、2つ目にあげているそもそも食べ残しを減らすことが大事。これは、その通りですね。必要な分を必要なだけ、ということです。
 それでも、どうしても生ゴミは出てしまいますよね。野菜や果物の皮や種もありますし。
 武田先生は、生ゴミと家庭ごみを同じに捕らえているのが気になります。単純に生ゴミだけを堆肥にまわせば、そんなに大きな問題はないのではないかと思います。ただ、個人的に気になるのは、食品添加物ですね。多くの弁当や惣菜に使われている食品添加物。これが堆肥に回ったときに、どういった影響が出るのかが気になるところです。食品添加物は、まだ市場に出回り始めて20年とか30年と日が浅いですので、そのあたりの影響は未だ未知数といった感じがします。


検証12:プラスチックをリサイクル->武田先生の判定:危ない

 この節ですが、どう書こうかな、と読み返してみて唖然。ほとんどプラスチックのことは書かれていません。あれ?
 取り上げられているのは、フェロシルト※や、ガラス・テレビのリサイクルの話。これでは、プラスチックのリサイクルが危ないのかどうなのかよく分からないですね。

※フェロシルト:石原産業が販売していた土壌補強材、土壌埋戻材。リサイクル製品として売り出されたが、後に環境基準を超える六価クロム、フッ素、放射性物質のウランやトリウムなどが含まれていることが判明して、問題となった。


検証13:洗剤より石鹸を使う->武田先生の判定:よくない

<武田先生の主張>
 ・合成洗剤は、ついつい使いすぎてしまうのが問題。また、もともと分量が少し大目になっている。
 ・石鹸は、動植物の油を原料に作られている。合成洗剤をなくすと、大量の牛を殺生する必要が出てくる。
 ・合成洗剤も、もとはといえば太古の昔の動植物の死骸が石油に変化したものであり、石鹸と根本的な違いはない。

<私の見解>
 なんか、上のように整理すれば、解説する必要はない感じがしますね。3つ目に書いてあることは、ほんとにこれ大学の先生が書いているの?と疑いたくなってしまいます。太古の昔に地中に閉じ込められた二酸化炭素が今大量に大気に放出されているから、地球温暖化の原因になっているのであって、現代の動植物の油を原料に作った場合とは、根本的に異なりますよね。説明するまでもありません。
 そして、二つ目についてですが、今いろいろな天然石鹸が登場してきていますよね。合成洗剤をやめたら、それが全部牛の脂から作るようになるわけではありません。今一気に、合成洗剤を禁止したら、原料の調達に困るかもしれませんが、徐々にいろいろな石鹸にシフトしていけば、大きな問題はないでしょう。



これで、第2章を終わりにします。次回は、最後の第3章「このリサイクルは地球に優しい?」に入ります!


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2008年08月05日

偽善エコロジーの疑問 検証8・9:ダイオキシンや狂牛病は危なくない

 エコプルのエコ本ランキングでもずっと首位をキープしている武田邦彦先生の『偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する』。その内容を読むと、環境・エコをテーマに大学院から6年余りを過ごしてきた私にとって、疑問符?がつくものが多い。残念ながら、データを集めてゆっくり検証する時間的な余裕はないため、私の今までの知識を元に、自分の考えを述べてみたい。
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さて、今日から、本でいうところの第2章「こんな環境は危険?安全?」に入ります。
今日のテーマは、ダイオキシンと狂牛病です。今日のテーマは、珍しく武田先生に同意ですね。
たまにはこんな日があってもいいでしょう。


検証9:ダイオキシンは有害だ->武田先生の判定:危なくない

 まぁ、これをそのまま読み取ると、ダイオキシンは有害じゃないってことになってしまうので、そういうわけではありません。通常の生活をしている状態であれば、有害となるほどの高濃度のダイオキシンに出会うことはない。ということです。
 ダイオキシンと聞いて、真っ先に思いつくのは、プラスチックなどのゴミを燃やした時にダイオキシンが発生して、それが人体に影響を与えるということですよね。このテーマについては、既に書いていますが、人体が取り込んでいるダイオキシンの中で、こうした燃焼由来のものはごくわずかです。それよりも、過去塩素系農薬に含まれていたダイオキシンが、畑に残留していて、それが植物に移ったり、川から海へ流れて、魚を通じて摂取したりというルートのほうが、明らかに多いそうです。明らかに多いといっても、人体に大きく影響を与えるレベルではありません。

 ダイオキシンについては、既にこちらの回で書いていますので、こちらをチェックしてください!

【過去の記事】
2007年03月23日:ダイオキシンの源は、焼却炉じゃない!?
http://eepd.seesaa.net/article/36622905.html

 また、このダイオキシンの問題については、横浜国立大学の中西先生が書かれたこちらの本「環境リスク学」が詳しいですので、この本を読まれることをお勧めします。




そして、今日はもう一つ。狂牛病のお話です。

検証10:狂牛病は恐ろしい->武田先生の判定:危なくない

 最近、めっきり狂牛病の話は聞かなくなりました。既にご存知の方も多いと思いますが、特定危険部位と呼ばれる脳や脊髄、脊柱などを食べなければ、人間が狂牛病に掛かることはまずないということです。そして、実際に狂牛病に掛かっている牛は、ほとんどいないという事実もあります。
 これは、上に書いた「環境リスク学」の話とつながるのですが、必要以上に怖がる必要はないと思います。イギリスで最初に発見された狂牛病ですが、人間へ感染したと考えられている「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」の患者はこれまでで、全世界で百数十人のようです。日本国内だけで、毎年インフルエンザで数千人が死亡しているとされますので、狂牛病を心配するくらいなら、インフルエンザの心配をする方が何百倍の重要ということです。交通事故の死者も、年間で6000人くらいですね。狂牛病の心配をするより、スーパーの帰り道を心配する方がはるかに重要というわけですね。通常生活しているうえで、さまざまな危険があるわけで、その中で狂牛病については、そこまで心配する必要は無いということだと思います。(これまで科学が原因解明を行い、また、特定危険部位を流通させないように政治が規制をしているから、このようにリスクが低減されているということを前提にした話ということは追記しておきましょう。)

では、今日はこの辺にしておきます。第9弾へつづきます。



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2008年08月01日

偽善エコロジーの疑問 検証7:冷房28℃の設定で温暖化防止->意味なし??

 エコプルのエコ本ランキングでもずっと首位をキープしている武田邦彦先生の『偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する』。その内容を読むと、環境・エコをテーマに大学院から6年余りを過ごしてきた私にとって、疑問符?がつくものが多い。残念ながら、データを集めてゆっくり検証する時間的な余裕はないため、私の今までの知識を元に、自分の考えを述べてみたい。

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検証7:冷房28℃の設定で温暖化防止->武田先生の意味なし??

 この節を読み直して愕然としました。この節では、なぜ冷房を28℃設定にしても、温暖化防止に役に立たないのか、については、全く触れられていませんでした。大人はうそをつくとか、二重人格性を持っているから、とか、まぁ、そういったことがいろいろ書かれていて、人を信じるなということを述べていました。筆者に言わせれば、すでに前の節で説明したから、いまさら書くまでもないということかもしれませんが、じゃ、この節は何?この節要らないジャン。。


次は、
検証8:温暖化で世界は水浸しになる->武田先生の判定:ならない

 まぁ、これは、それなりにあっているような気がします。
 まず、皆さんがよく勘違いするのは、「温暖化が進むと、北極や南極の氷が解けて、海水面が上昇する」というところです。このブログで取り上げたことがあったか忘れてしまいましたが、これはあまり正確ではありません。

 ・北極の氷
  北極の氷は、海に浮いているんですね。つまり、氷が解けても水面は上がりません。アルキメデスの原理というやつですね。

 ・南極の氷
  南極の氷は、南極大陸の上にあるので、氷が解けると海面は上昇します。ただ、南極については、気温が上昇すると、南極への降雪が増えて、氷の量が増える?という説もあります。南極の氷は数千メートルもの厚さがあり、氷が増えているのか減っているのかは、正確なところが分かっていないようです。

 ・水温が上昇して、海水が膨張する
 でもって、なぜ海面が上昇するかというと、その一番大きな原因は、海水温が上昇することで、海水が膨張するということです。ご存知のとおり、水は4℃のときが、一番体積が小さく、温度が高くなればなるほど、体積が膨張します。これが原因で、海水面が上昇するのですね。他にも、氷河やグリーンランドの氷が解けることも、原因の一つではありますが、最大の要因はこの「海水の膨張」によるものだと考えられています。

 そして、武田先生は、ツバルが沈みそうになっている原因を、地盤沈下といっています。ここは、正確なところは、私もあまり知らないのですが、ツバルはサンゴ礁で出来た島で、最近サンゴの白化などがおきていて、透水性が増加したのが原因ではないかといわれています。どちらにせよ、ツバルが現在あのような状態になっているのは、海面上昇の影響も一部はあると思いますが、他にも要因があるようです。

 他にも、海面上昇で影響を受ける地域はあると思いますが、それ以外にも各地域での現象が影響しているように思います。各地域の状況を確認する必要があるでしょう。

 
 というわけで、7回にわたってチェックしてきた「偽善エコロジーの疑問」。これでようやく、第1章:エコな暮らしは本当にエコか? が終わりました。第2章以降も、お楽しみに。



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2008年07月29日

偽善エコロジーの疑問 検証6:温暖化はCO2削減努力で防げる->防げない

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さて、今日は第6弾。
検証6:温暖化はCO2削減努力で防げる->武田先生の判定:防げない

 この結論だけを見れば、まぁ、ある意味では同意ですが、だからといって、削減努力をする必要がないというわけではありませんよね。
 
<武田先生の主張>
 @京都議定書の目標数値や基準年は、政治的に決められたもので、この目標を達成しても温暖化が防げるわけではない。
  また、この数値は日本に圧倒的に不利な条件になっていて、実質的に削減を進めなければいけないのは、日本だけである。
 →CO2の削減を進めるには、人類全体が一致協力しなければならないが、現状は日本だけが浮いている状態である。
 
 A「ストップ温暖化」は、「ストップ台風」と同じこと。温暖化に備えて、今から準備しよう。そして、石炭や石油が枯渇すれば、温暖化は収まるはずなので、それまでじっと我慢しよう。
 
<私の考え方>
 @の最初の2行は、まったくその通りだと思います。しかし、他国がまったく削減の努力をしていないというわけではありません。そして、先日の洞爺湖サミットなどでもあったように、ポスト京都議定書の議論が進められています。そこでは、本当に人類全体が一致協力して削減に向けて動き出すような仕組みが作られることを期待していますし、そうなるはずだと思っています。それが決まってから手のひらを変えたように削減の努力をし始める?それは、おかしな話ですよね。
 
 Aについては、一部同意ですね。温暖化を防ぐために、CO2削減努力をしているわけですが、現状でも既に温暖化は進んでおり、CO2が減少を始めたとしても、実際に温暖化が収まるまでには、タイムラグがあるといわれています。完全に温暖化をとめることはできない以上、ある程度の温暖化を許容して、そのための備えをしておくことは重要です。CO2排出の抑制対策を「緩和策」と呼ぶのに対し、この温暖化に備える対策のことを「適応策」と呼んでいます。緩和策だけでなく、適応策もあわせて検討していかなければいけないというのは、重要なことです。
 ただ、武田氏がいうように、石炭・石油が枯渇するまで、じっと我慢というのはどうでしょうか?温暖化と一言で言いますが、程度がありますよね。できるだけ温暖化が進まないように緩和策を実行することで、適応策に対するコストが少なくてすむわけです。どうせ、温暖化は進むのだからといって、まったく緩和策を放棄して、適応策だけを行なうのでは、そのコストが膨大になりすぎます。緩和策、適応策を両立して行なっていくことが重要だと思います。
 

【私の結論】
 既に、温暖化は進みつつあるので、今からCO2削減努力をしても、ある程度の温暖化が起こるのは現実です。
 その現実を捉えた上で、温暖化する程度をできるだけ抑えるための「緩和策」、実際に温暖化が起こった時に必要な「適応策」を両立させて、対策を進めていきましょう!
 

第7弾へつづきます。




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2008年07月27日

偽善エコロジーの疑問 検証5:石油をやめバイオエタノールに->ただのエゴ??

 エコプルのエコ本ランキングでもずっと首位をキープしている武田邦彦先生の『偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する』。その内容を読むと、環境・エコをテーマに大学院から6年余りを過ごしてきた私にとって、疑問符?がつくものが多い。残念ながら、データを集めてゆっくり検証する時間的な余裕はないため、私の今までの知識を元に、自分の考えを述べてみたい。
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さて、今日は第5弾。
検証5:石油をやめバイオエタノールに->武田先生の判定:ただのエゴ

 このテーマについても、幾度と無くこのブログで取り上げていますので、いまさら書くまでも無いですが。


<武田先生の主張>
 ・食糧生産を減らして、バイオエタノールを生産する、つまり、食糧を燃料にしてしまうと、食糧価格の高騰をもたらし、多くの餓死者をだす。

<私の考え方>
 武田先生は、食糧以外から、バイオエタノールが作れるということを知らないのでしょうか?まさかとは思いますが。。。

 詳細は割愛します。こちらをご覧下さい。
 
 2008年01月15日:食用以外の原料でバイオ燃料を!持続可能な社会に向けて。
 http://eepd.seesaa.net/article/77784699.html
 
 さまざまな技術の開発が進められています。このブログで取り上げたものだけを並べても、こんな感じ。
 
 ・2008年07月21日:綿の衣類からバイオエタノールを!!
  http://eepd.seesaa.net/article/103300510.html
  
 ・2008年02月08日:毒性のある木の種子からバイオ燃料を。絞り粕は肥料に。実のつかなくなった木は、建材に。
  http://eepd.seesaa.net/article/82556245.html

 ・2008年01月23日:愛媛名物「じゃこ天」の廃油でバイオディーゼル燃料を!通常より3割安く販売!
  http://eepd.seesaa.net/article/79280766.html

 ・2007年08月26日:スギ樹皮からバイオ燃料を!
  http://eepd.seesaa.net/article/52581732.html

  ・2007年06月24日:下水汚泥からバイオ燃料を製造!
  http://eepd.seesaa.net/article/45734868.html


【私の結論】
 食料と競合しない原材料、現時点では廃棄しているような原材料を使って、バイオ燃料を作りましょう。
 石油をやめないと、いつかは枯渇してしまいます。。。
 

第6弾へつづきます。


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筆者ridoは、エコ検定を取得した
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